あなたの会社の強みはなんですか?

こんにちは、杉崎(@web_norcs)です。

ビジネスの世界では、「良い商品やサービスを提供すれば売れる」わけではありません。

なぜなら、市場には競合がたくさん存在し、顧客は複数の選択肢を比較しながら購入を決めるからです。

では、顧客はどのようにして「どこで買うか」を決めるのでしょうか?

価格が安いから?
品質が良いから?
ブランドのイメージが良いから?

もちろん、これらは重要な要素ですが、どの企業も同じようなことをアピールしていると、結局のところ「どこで買っても同じ」と判断されてしまいます。

そうなると、最終的に価格競争に巻き込まれ、利益を削るしかなくなります。

しかし、強み(USP:Unique Selling Proposition) が明確であれば、顧客は「この商品(サービス)を買う理由」をハッキリと認識できます。

たとえば、

・ アップルのiPhone
→ ただのスマホではなく、洗練されたデザイン・使いやすいUI・ブランド価値があるから選ばれる

スターバックス
→ ただのコーヒーではなく、「特別な空間と体験」を提供するから選ばれる

ダイソンの掃除機
→ ただの掃除機ではなく、「最先端の吸引力とデザイン」で差別化されているから選ばれる

強みがあることで、顧客に「選ばれる理由」を作ることができ、競争に巻き込まれにくくなるのです。

また、USPが明確だと、価格以外の価値で勝負できますし(価格競争から脱却)、ブランドのファンを作ることも可能だし(顧客の記憶に残る)、広告やセールスの説得力が増してくる(売りやすくなる)。

つまり、「強みがない=競合と同じ土俵で戦う」ことになり、「強みがある=自社独自のポジションを確立できる」 ということです。

どんなに良い商品・サービスでも、顧客にとって「なぜこれを選ぶべきなのか」が伝わらなければ、埋もれてしまいます。

だからこそ、しっかりと強みを見つけ、それを打ち出すことが重要なのです。

顧客の心を掴むUSPを打ち出す

USP(Unique Selling Proposition)は、単に他社と違うポイントや商品のメリットを伝えるだけでは、顧客の心に深く残るものにはなりません。

人は、商品の特徴ではなく「ストーリー」に共感し、感情を動かされますからね。

先の例で言うと、Appleは「優れたデザインや使いやすいUIを持つスマートフォンを作る企業」ですが、それだけが魅力なのでしょうか?

違いますよね。

Appleが多くの人を惹きつけるのは、「世界を変える製品を生み出す」というビジョンに基づいたブランドストーリーがあるからです。

創業者スティーブ・ジョブズの「人々の創造性を解放し、テクノロジーで世界をより良い場所にする」という哲学が、すべての製品に込められているからこそ、Appleのファンは単に機能が優れたスマホだからではなく、「Appleの世界観に共感して」製品を選び続けるわけです。

同じように、Nikeの「Just Do It」というメッセージも、単なるスポーツ用品の販売を超えた強い物語性を持っています。

Nikeは単に「機能的に優れたシューズやウェア」を提供するのではなく、「どんな人でも挑戦し、自分の限界を超えられる」というスピリットを伝えています。

だからこそ、Nikeの商品を身につけることで、アスリートだけでなく一般の人々も「自分も挑戦できる」という気持ちになり、ブランドに対する特別な感情を抱くのです。

物語性のあるUSPは、単なる機能的な優位性を超えて、顧客の共感や憧れを生み、ブランドへの強い愛着を生み出すということです。

商品の特徴だけを伝えるのではなく、「なぜその商品を作ったのか?」「どんな想いが込められているのか?」を語ることで、顧客の心を動かし、長く愛されるブランドへと成長するのです。

USPをいかにして見出すか

では、そんな重要なUSPをどのように抽出(見つけ出せば)すればいいのか?

ポイントは二つです。

①顕在化している強みを集中的に洗い出す

まずは、自社の商品やサービスがすでに持っている強みを徹底的に洗い出します。

多くの企業は「何か新しい強みを作らなければいけない」と考えがちですが、実はすでに持っている強みの中にUSPのヒントが隠れていることが多いのです。

過去にヒットした商品やサービスを振り返ってみると、「なぜそれが売れたのか?」「お客様がどんな点を評価してくれたのか?」が見えてくるじゃないですか。

また、口コミやレビューを分析すると「こんな部分が他社と違っていて良かった!」といった生の声が集まることもありますから、そうした情報を整理することで、すでに市場から評価されている自社の強みが明確になります。

競合と比較することも重要ですね。

自社と似たような商品やサービスを提供している企業がある場合、「価格はどうか?品質はどうか?ブランドの印象はどうか?」といった視点で違いを見つけても良い。

もし競合と比べて優れているポイントがあれば、それが自社のUSPになり得ます。

さらに、社内環境にも目を向けてみてください。

他社にはない独自の技術力やノウハウ、チームの専門性などが見えてくるはずです。

これらは普段意識しにくい部分ですが、掘り下げてみると「実はここが私たちの武器だった!」という発見につながることがあります。

重要なのは、最初から「USPはこれだ!」と決めつけず、とにかく多くの強みをリストアップすること。

数を出した後で整理し、本当に差別化できるポイントを絞り込んでいくことで、より強いUSPを見つけることができますよ。

②USPを引き出す問い

USPをより深く掘り下げるためには、適切な質問を自分自身やチームに投げかけることが効果的です。

ただ単に「うちの強みは何だろう?」と考えるだけでは、表面的な答えしか出てこないことが多いので、具体的な問いを使って核心に迫っていきます。

「なぜ、お客さんはうちの商品(サービス)を選ぶべきなのか?」と考えたとき、単に品質が良いから・価格が安いからといった答えでは弱いです。

それは競合も同じように言っている可能性が高いからです。

「なぜ品質が良いのか?」「なぜその価格で提供できるのか?」といった具合に、「なぜ?」を繰り返し問いかけることで、より深い答えにたどり着けます。

また、競合にはない、うちだけが提供できる価値は何か?と考えると、新たな視点が生まれます。

単に「この機能がすごい」と思っていたものが、実は「この機能があることで、お客様の〇〇という悩みを解決できる」といった形でUSPが整理できますし、「お客様が一番驚くのはどんな点か?」という問いも有効です。

「実際に商品を使った人が『えっ、こんなに便利なの?』と驚くポイントはどこか?」を考えてみると、競合にはない強みが見えてきます。

このように、表面的な答えではなく「なぜ?」「本当にそうなのか?」を繰り返して深掘りすることで、自社ならではの強みを明確にし、それをUSPとして磨き上げることができます。

USPを見つけるためには、まず「すでに持っている強み」を徹底的に洗い出し、そこから本当に差別化できるポイントを整理することが重要です。

そして、それをより深く掘り下げるためには、具体的な質問を通して「なぜ?」を繰り返し、自社独自の価値を明確にしていく必要があります。

このプロセスを丁寧に行うことで、競合には真似できない強いUSPを確立し、顧客の心をつかむことができるのです。

USPを引き出す際に
注意すべき三つのポイント

1. 数字を入れる

USPをより強く、説得力のあるものにするためには、数字や具体的なデータを活用することが不可欠。

抽象的な表現では「本当にそれがすごいのか?」という疑問を持たれてしまい、顧客に響きにくいからです。

たとえば「業界最速の処理速度です」と言われても、それがどの程度速いのかが分かりません。

しかし、「当社の技術により、処理速度が従来の3倍になりました」と伝えれば、具体的な違いが伝わりやすくなりますよね。

同じように、「多くの顧客に選ばれています」というフレーズも、「累計10万人が利用!」と数字を加えることで、より信頼性が高まります。

人は具体的な数字を見ると、それが事実であると認識しやすくなりますから、感覚的な言葉ではなく、できる限り定量的なデータを入れることで、USPの説得力を高めてみてください。

2. 想いを重視する

USPを考えるとき、多くの人は「機能が優れている」「コストパフォーマンスが高い」といったスペック面に注目しがちです。

しかし、本当に顧客の心を掴むUSPは、数字や機能の優位性だけではなく、その商品やサービスに込められた「想い」が伝わるかどうかです。

「この商品は〇〇という技術を使っているから優れています」と言われるよりも、「私たちは〇〇という課題を解決したいという想いでこの商品を作りました」と言われたほうが、人は共感しやすくなります。

商品を作る背景には必ず「なぜこれを作ったのか?」という理由がありますよね。

それを明確に伝えることで、ただのスペックのアピールではなく、ブランドとしての価値が生まれます。

顧客は単に機能が優れているから商品を選ぶのではなく、その商品やサービスに共感できるかどうかで選ぶことが多いということです。

そのため、USPを作る際には、まずは「どんな想いでこれを作ったのか?」を明確にし、それを軸にUSPを組み立てることが大切なんです。

3. 無意識的にやっている当たり前に着目する

多くの業界には「当たり前」とされている常識があります。

しかし、その常識を疑い、新しい視点で捉えることができれば、強力なUSPを生み出すことができます。

カメラ業界では長い間「画質が良いほど良いカメラだ」という考え方が一般的でしたが、スマートフォンのカメラは、「画質」ではなく「手軽さ」や「AI補正」を重視することで、ユーザーにとってより便利なカメラ体験を提供しましたよね。

この視点の転換によって、スマホカメラは従来のカメラ市場を大きく変えました。

また、コーヒー業界では「豆の品質が命」というのが常識でしたが、ネスカフェは「手軽に美味しいコーヒーを楽しめること」に価値を見出し、インスタントコーヒー市場で成功を収めました。

このように、業界の当たり前を疑い、「本当にそれが顧客にとって最適なのか?」を考えることで、新しい価値を見つけることができます。

USPを考える際には、「今の市場で常識とされていることは、本当に変えられないのか?」という視点を持つことが重要です。

強みを再確認して
他社と比較されないようにする

競合との差別化ができなければ、顧客にとって「どこで買っても同じ」と判断され、価格競争に巻き込まれるリスクが高まるので、それだけはなんとしても避けたいところ。

そ自社ならではの強み(USP)を明確にし、価値を伝えることが重要になってきますので、今回の記事をきっかけに改めて、自社の唯一無二の価値を言語化してみてください。

杉崎能久

発信を仕事や集客につなげたいフリーランス・起業家をサポートしてます。 価値観を言語化し、お客さんから選ばれる発信に育てるのが得意です。 人口5,000人の町に移住して独立5年目。地方議員もやってます。

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